音楽演奏も上手くなる (better music performance with pilates)?

昨日のレッスンにあるフルート奏者の方に来ていただきました。彼の話によると、欧米のミュージシャンは加齢とともに演奏も各段と上手くなるが、日本のミュージシャンは明らかに衰えていき、その差は歴然だと言うこと。

欧米のミュージシャンは演奏の練習以外に、身体を整えるコンディショニングを何かやっているはずで、それがピラティスの様なエクササイズでは無いかと彼は思って、僕を訪ねて来てくれました。

ピラティスが音楽演奏とつながるとは想像もしていなかったので、始めはちょっとびっくりしました。でもよく考えてみると楽器演奏でも手足の末端の神経をひとつずつ孤立させて動かすことが重要なはず。何か彼の為になれるのではと内心思いながら、レッスンを進めていました。

まず気づいたのは、普通の姿勢をされている時点で肋骨がガバッとひらききってしまい、腰が完全に出っ尻になってしまっていること。痛みが身体のどこかに無いかと伺うと、最近腰痛がひどいとのこと。腰椎が詰まりきった姿勢をされているので、やっぱり!更にフルートの奏法は左右対称では無いため、右肩が上がり、逆に右腰が下がり、左体側が極端に縮こまってしまっていました

胸椎、股関節の柔軟性と可動域を向上させながら身体の左右前後のバランスと身体の中心の意識を整えて頂くのが先決と思い、呼吸に合わせた地味な動きの練習を延々やっていただきました。

それでもうっすら汗をかかれ、終わる頃には、「自分の身体の弱点が良く分かりました」と言って頂いたのでよかったです。
ピラティスで効果がでるかどうかは、この「気づき」と、「弱点は自分で克服出来ると」思えるかどうかです。

人間の身体の状態は日々変わっており、この調整の仕方は、場面場面で違って当たり前。

皆さんの身体に対する気づきを少しでも多く提供し、一緒に地道に身体の状態を良くして行きたいものです。