ピラティスの指導はコーチング (coaching pilates)?

先日会社の関係で「コーチング(Coaching)」の研修を受けました。研修を受けながら、ピラティスのインストラクターになる為に、受講した要請コースは「ピラティスティーチャーズ・トレーニング・コース(Pilates Teachers Training Course)」だった事を思い出し、ピラティスの指導は「ティーチング」なのか、それとも 「コーチング(Coaching)」なのか、色々考えていました。

一言で言うと、「ティーチング」は、知識や技術を相手に教えること。その一方、「コーチング」は、相手の潜在能力を引き出し、目標達成に導くこと。分かりやすい例えをすると、「魚をほしがっている人に魚を与えるのではなく、魚の取り方を教える」のが「ティーチング」。でも良く考えると、人それぞれが持ち合わせた能力、経験や価値観は全く違い、本来はその人にあった教え方が必要。魚を欲しがっている人の例えで考えると、「魚の取り方を 一方的に教えるのではなく、魚を良く観察してもらい、どうやったら捕れるかを考えてもらい、その上で行動を取ってもらうことで、オリジナルの取り方を編み出してもらう」。これが「コーチング」ということになります。

ピラティスは「自分の身体の声に敏感になり、意識的に呼吸したり身体を動かしたりすることで、弱い部分を強化していくエクササイズ」。人それぞれの身体能力、骨格、筋力、歪みは千差万別。その為、我々インストラクターが自分の好きな動かし方やエクササイズの形を教えるより、「ピラティスの原則を教え、それに則ってどうやったら自分の身体のバランスが保てるかを考えてもらい、身体を動かしながら体感してもらう」のが重要なはず。これができれば、生活のあらゆる 場面で、「自分で自分の身体を良い状態に保つ」事が可能になり、ピラティスの良さを最大限エンジョイしてもらえるはず。

自分のやり方を生徒に押し付ける「ティーチャー(Teacher)」では無く、「コーチ(Coach)」に脱皮していかねばと、自分に言い聞かせた一日になりました。いつか「ピラティスコーチング・トレーニング・コース(Pilates Coaching Training Course」を創設したいですね、、。