呼吸や形にコダワリ過ぎない (movement is not important)・・・・

今日は、ずっと楽しみにしていた「マイケルキング(Michael King)」先生のワークショップに行ってきました。マイケルはロンドンのPilates Instituteの創立ディレクターで、28年を超えるピラティスの実践経験を持たれている大先生。

このワークショップで印象に残った彼の言葉:

"What is important in pilates is NOT THE MOVEMENT. What    matters is HOW TO USE THE PRINCIPLES of pilates."

ピラティスで重要なのは、細かい呼吸の仕方やエクササイズの形ではない。柔軟性や筋力面で理想的な身体の持ち主であれば、ピラティスのエクササイズで細かい指示は必要ないはず。しかし我々誰もが、柔軟性や筋力面で身体的弱点を持っているもの。その為インストラクターは、個々の生徒の身体の状態に応じて、安全に身体を動かしてもらう為のコツを教えるのが役目、という事を再認識する良い機会になりました。

元々Joseph Hubertus Pilatesが、愛弟子として有名なRon FletcherやRomana Kryzanowskaにピラティスを教えた時も、それぞれの身体の課題に応じて、違ったメニューが教えられたと言われています。その各々が、自分が習ったスタイルを伝承していった為、現在のピラティスでは団体や流派により、教え方が少しずつ違ってきただけ。「必ずこうしなければいけない」という呼吸や形は実際には無いのです。重要なのはピラティスの大原則を意識しながら、自分の身体を敏感に感じて身体を動かすという事。

その原則とは:

① Flow:  常に流れるように、途切れ無く身体を動かす
② Control: 身体を自分の意思通りコントロールする
③ Precision:ゆっくりとした一定の速度で、正確に身体を動かす
④ Center:  身体の中心が感じられる様に身体を動かす

呼吸を止めないで、常に脊柱の伸びを感じながら、これらの原則を自分なりに守って身体を動かしていれば、それでOK。インストラクターの呼吸や動きのタイミングに合わなくても、難しく考える必要は一切ありません。気にせず、自分のペースで、自分の身体を感じながら、動きましょう!!