代謝の低下を食い止められるピラティス (effect of pilates)

一言で言うと、脂肪が増えるのは「筋肉」の衰えが原因で、この筋肉量に基礎代謝は正比例します。逆に言うと、筋肉量が何らかの方法で増やせれば、苦しい嫌な激しい運動をしなくても、安静時に筋肉が恒常的に脂肪を燃やしてくれる体になり、太らない体質になります。

ピラティスが狙っているのは、この好循環。筋肉は30歳くらいから減り始め、何もしなければ70歳頃には平均で約3分の2になると言われています。特に減少が著しいのは大腿部、お尻、お腹、背中の筋肉で、これらの部位は70歳頃には半分になってしまうそうです。

人間の体は基本的に怠け者で、使わない筋肉があると、その筋肉を減らすことで、エネルギー的に有利になろうとし、結果省エネ型の体を作ってしまいます。これが所謂、太りやすい体質です。ピラティスは普段の生活で意識もしない筋肉と、衰えの激しい体幹部の筋肉を効果的に動かしてあげる事で、筋肉量を維持したり、増やしたりするエクササイズです。

週2回のペースを3ヶ月続けると安静時の代謝量が3%〜7.5%増えるというデータもあります。安静時代謝が7.5%増えるという事は、運動をしなくても1日あたり50KCal〜100KCal代謝量が増える事を意味します。毎日欠かさず45分程度のウォーキングするのと、筋肉をつけて何も運動をしない状態の一日の代謝量が同じことになります。

習慣にするまでは慣れが必要かもしれませんが、週二回のピラティスレーニングで、運動をしない時も脂肪を燃やしてくれる身体が手にはいります。スポーツクラブに気合いを入れて通わなくても、これなら続けられそうな気がしませんか。