腰痛と足裏間隔の関係 (low back pain & foot sole)・・・・

ピラティスを始める前は、私も一度酷い腰痛に見舞われましたが、腰痛で悩んでいる方は、全身の骨格の歪みが様々な悪循環に陥ってしまって、結果として腰部、特に腰椎にその負担が集中してしまっているケースが大半です。

その悪循環のバロメーターとして、足にかける体重バランスが、左右、前後に平均して架かっているかどうかを意識することは大きな違いに繋がってきます。歩き方一つをみても、例えば、左足に6、右足に4、もしくは足の外側に6、内側に4、または足の後ろ側に6、前側に4の重心を乗せて生活しているうちに、年月が経てば更にそのバランスが7:3、8:2という具合に益々偏る方向へ陥ってしまい、体の歪みも大きくなり、腰痛も酷くなり、それに連なって手や足の痺れ等も発症し、様々な自覚症状も伴って悪い意味での波及効果が拡がってきます。

足の裏の感覚は、バランスを保つ上で、平衡感覚と同様に重要な役割を果たしていますので、左右、前後の足にかかる重心が狂いフットバランスが崩れてしまうと、足も硬直化してきて、足裏の感覚も鈍感になり、益々偏った立ち方、歩き方になってしまい更に悪循環に陥ってしまいます。

いつもレッスン中に申し上げていますが、自分の体が左右対称になっているかどうか、重心が体の中心に来ているかどうかを日常の生活でも意識してみてください。特に、靴の裏の磨り減り方が偏っている方は要注意です。

足の裏のバランスが崩れているという事は、全身の骨格は全てが絡み合っていますので、背骨・骨盤が歪み、頭も歪み、末梢の足、特に指までも曲がって、ありとあらゆる内臓諸器官に至るまで、バランスを崩してしまう危険性がある表れです。

問題に気づいたら、整体などの対症療法も一つの選択肢ですが、重要なのは自分で治そうという意識だと私は思います。ピラティスの様なエクササイズを定期的に行い、自分の体の声に耳を傾けながら、上部頚椎、股関節、骨盤周りの深層筋を鍛え、アジャストメントを行う事で、腰痛、顔の歪み、足の歪みを正していく事が本来の元気の源になると思います。