非Eco型の身体がよい?(making non-ecological body)・・・・

新聞を読んでいたら、登山家の三浦雄一郎の記事が書いてありました。

登山では低酸素の高所で、呼吸・循環器が活発に動き、極寒のなか、身体を温め続けるエネルギーが必要になる上に、長時間の運動も加わり、エネルギーは出て行くばかりだと。

これって、我々がキツイ食事制限をして、身体が出ていくエネルギーを補いきれない状況と同じだと思います。身体はこの様な状況におかれると、「エネルギー節約モード」に入り、エネルギー消費量の多い筋肉を一生懸命減らして、脂肪を貯め込もうとします。結果、体重は減るのですが、同時に相当量の筋肉も失ってしまうことを意味します。

氷河期や寒い高所で生活するには、最適な身体と言えますが、エネルギー摂取が多い都会の生活ではこの様な体質は大きな仇になってしまいます。これは世界的に有名な登山家でも同じことです。山頂のアタック後は体質が変わってしまい、筋力が極端に落ち、脂肪ばかりついた、怪我をしやるい身体になってしまうそうで、登山の後は真面目に筋力トレーニングに取り組む事が重要だと言う。

筋力トレーニングで最も重要なポイントは、運動時の脂肪燃焼よりもむしろ、安静時代謝量が増える、「エネルギー積極消費モード」に体質を変えることだと言えます。ある米国の実験によると、3ヵ月間の筋力トレーニングで、被験者の安静時の代謝量は平均で7.5%も増えるらしいです。

筋肉を刺激することで、脂肪分解作用のある成長ホルモンも分泌され、何もしなくても1日当り約150キロカロリー多く消費する身体になる。世の中、何事もエコで節約型が良いとされていますが、とりわけ自分の身体については、その逆で、積極的にエネルギーを浪費する消費型の身体が望ましいのです。

気候も寒くなり、身体が脂肪を蓄えやすい時期になりましたので、皆で意識して消費型の身体に変えて行きましょう。