日本の文化的フィットネス (Japanese cultural fitness)・・・・

週末は下の息子の運動会でした。上の娘が幼稚園に入園してからは、毎年運動会には参加していましたが、今年は「ラジオ体操」の光景を見ながら、「凄いな〜」と関心してしまいました。

世界初のラジオ体操は1925年3月に、メトロポリタンというニューヨークの生命保険会社で行われたと言われています。その後、「老若男女を問わず」、「誰にでも平易にできる」、「如何なる場所でもできる」ということで、ラジオ体操放送開始が日本でも提唱され、2年後の1927年に、日本人の体力向上のために運動習慣を身につけ様という国家あげての身体向上プロジェクトとして、簡易保険局がラジオ体操の実施を始めました。

日本のフィットネスエクササイズの草分けである「ラジオ体操」も実はニューヨークの影響を受けたものなのですが、興味深いのは今アメリカで「ラジオ体操」をやっている人は殆ど見ません。それが、息子の運動会で周りを見渡すと、先生や生徒はもちろんのこと、お父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんまで、3世代以上にも渡り、皆が同じ音楽に合わせ、同じ身体動きが出来る。動きを忘れているところがあったとしても、周りを見ながら誰でも思い出しながらついて行ける。

「ラジオ体操」は、どんな音楽より、どんな踊りより、どんな童謡より、我々日本人に最もしみ込んだ文化になっていることを痛感しました。流行りのフィットネスが次から次から発表されますが、結局最後に残るのは、シンプルで分かりやすく、何処でも、誰でも出来るものなんですね。

「ラジオ体操」にも身体が喜ぶ、気持ちいい動きが結構あります。偶には思い出してやってみてもいいかもしれませんね。特に腹圧を入れてコアを意識し、骨と骨の間にスペースを作るようなイメージで身体を伸ばしながら動かすと、意外と良いですよ。音楽のテンポをもう少しゆっくりに出来れば、尚更良いかもしれません。