人間にも冬眠前の野生習慣? (preparing for hibernation?)・・・・

人間にも冬眠前の野生習性が残っているのか、何故か秋は食欲が旺盛になり、ついつい食べ過ぎてしまう事が多いですよね。食物が少なくなる冬の備えとして生命維持のエネルギー源を体に蓄えてしまうこの時期、、、、。年末に向けて飲み会も増え、食べる量が増える傍ら、身体を動かす事が減ってしまう。そのまま、年末年始に突入してしまうと、お正月休み明けに、後悔する事になってしまいます。お互いに、それだけは避けたいですよね。

以前にも何度か書いていますが、体重が増える原因は、①食べ過ぎること+②運動不足になること+③基礎代謝量が減ってしまうこと、です。私もジャンクフードが好きなので、ちょっと気を許すと実は一気に4〜5kg体重が増えてしまうんです。この季節こそ、毎日のちょっとした意識の違いが大きな差になってきます。

一つ気をつけたいのは、ゆっくり時間をかけて食べること。身体の満腹中枢は血糖値の上昇で刺激されます。身体は低血糖になると「お腹がすいた」と感じて、食べはじめると血糖は徐々に上がっていきます。昔、子供の頃に「30回噛んでゆっくり食べなさい」と言われませんでした?実は身体の血糖値はゆっくり上がってくるので、満腹中枢を刺激し始めるには、食べ始めから20分ぐらい必要なのです。たくさん噛んで、会話を楽しみながら、ゆっくり食事をおこなえば、少ない量でも満腹感が得られる様になるので、食べ過ぎる事を避けられます。

会社の食堂などで観察していると、傾向として間違えなくあるのが、早食いの人ほど太っているという事。遅食いの人は、きっと食べ物の触感を楽しむ余裕があるので、噛みごたえがあって、ゆっくり時間をかける必要のある食べ物を選び、それをよく噛みながら食事をしているのではないでしょうか。味覚を楽しみ、満腹感をしっかり実感する事で、食べすぎを防止できる様です。

二つ目に気をつけたいのは、夜遅くの食事を極力控えるということ。就寝前3時間以内は食事を控え、特に炭水化物、脂っこいものと甘いものは控えましょう。秋は美味しい果物が沢山ありますが、果物には吸収しやすい果糖がたくさん含まれていますので、夜は控え、朝や昼間に食べる様にしてみましょう。

最後に気をつけたいのは、極力身体を動かすことです。年末年始はどうしても忙しくて、運動する時間がとれないとあきらめてしまいがちですが、通勤時を利用して少し多めに歩いたり、ちょっとした時間にストレッチやスクワット、軽い腹筋など、こまめに行うだけで全然違います。立っている時や座っている時の姿勢に少し気をつけ、お腹を引っ込め、深い呼吸を心がけるだけでも深層筋がつき、エネルギー代謝のよい体を作ることができます。