何歳でも遅くない (never late to start)・・・・

毎月1回、日曜日の午前中に板橋区の高齢者施設で「シニアのためのピラティス」を指導しています。毎回15名〜20名位シニアの方々(殆ど女性)が集まって来られます。平均年齢68歳、最年長者は76歳の方です。少しでも地域貢献が出来ればと今年の5月からスタートした活動ですが、11/16日のレッスンが終わった際には何名かの生徒さんが近寄ってきて、「最近効果が出てきたのよ」と嬉しいコメントを頂きました。

「身体全体の血行が良くなり、身体が軽くなったわ〜。」
「先生が言う、お腹を背中に引き寄せて、引き上げる感覚がやっと分かった!!これが骨盤底筋群なのよね。この意識が出来る様になってから、身体の芯がしっかりした気がするわ〜。」
「身体動かす事が気持ちよいと、始めて思えることができた、、。無理してキツイくて嫌な運動をする必要は無いのね〜。」

もともと始めた頃は失禁が不安と、恐る恐る参加される方もいたこのレッスン。確かに女性の身体は女性ホルモンの関係で、年齢による変化が男性より著しいですよね。女性ホルモンの他、体内の水分も加齢とともに失われ、骨量も低下するし、筋肉も落ちていきます。筋肉に関して言えば、骨盤の下部にある「骨盤底筋群」が衰えると、せき、きしゃみや運動で身体に力を入れる事につられて尿が漏れてしまう「腹圧性失禁」にもなりやすくなります。

でもこの様な不安を持たれていた70前後の方々が、今では元気良く、明るく前向きに、身体を動かされています。始めは出来なかった動きも、今では少しずつ出来る様になってきています。30歳を過ぎた我々一般ピープルは、身体を鍛えると言っても別にアスリートになりたい訳ではありません。病気になる手前の「未病」の状態を長く維持出来る様、無理のない範囲で適度な運動を生活に取り入れれば良いだけ。筋力が弱ってしまった70前後の方々でも、少し意識して、少し身体を動かす事で、身体は確実に変わってきています。

運動を始めるには、遅すぎると言う事は無いと思います。自分の生活リズムに合った無理の無い運動習慣を是非作ってみてください。It is never too late to mend!! 生活を改めるには遅すぎるという事は絶対無いことを板橋区の皆さんに学びました。私としては、可愛いおばあちゃまの皆様にも喜んで頂けるエクササイズメニューを、一生懸命考えて行きたいと思っています。