世界のフィットネストレンド (World Fitness Trend)・・・・
日本のスポーツジムの関係者と最近話していると、「ピラティス」の人気はピークを過ぎたという様なコメントをおっしゃる方がいらっしゃいます。以前もブログに書かせて頂きましたが、スポーツジムの関係者が日々の業務で相手にされているお客様は総人口のたったの3%。この一部のスポーツマニアの方々の傾向だけを見て、世の中のフィットネストレンドを語ってしまって良いのか、何となく疑問を持っていました。
そこで世界のフィットネストレンドを常にリードしてきている米国の今年のトレンドを調べてみました。米国の健康情報ポータルとして有名な"WebMD"に"Top 20 Fitness Trends for 2009"という記事が掲載されていました。この記事によると「ピラティス」は米国におけるフィットネスのメガトレンドとして根強い人気を誇っているとの事です。
http://www.webmd.com/fitness-exercise/news/20081105/top-20-fitness-trends-for-2009
「ピラティス」以外にリストアップされた要素を見ても、ピラティスに通じる内容が多く見受けられるのが特徴だと思います:
1. 軽めの筋力トレーニング
2. 背骨周りの細かい筋肉のトレーニング
3. バランスボールを使用したトレーニング
4. 背骨を不安定な状況下においたトレーニング
5. 職場でも行える、場所を選ばないトレーニング
6. 少人数制のグループレッスン
7. 高齢者にも出来るトレーニング
8. コーチングまたはコンシェルジュ型のレッスン
9. スポーツを実践していない、人口の残り80%にもアプローチ出来るプログラム
米国での消費者は、特殊な機械を必要とせず、どこでも出来る内容のフィットネスを、より短時間、より少人数で、より目的に特化した形で実施したいと思っているらしいです。この条件にマットピラティスは正にフィットしていて、ヨガ、ダンス、サイクリングなどと並んで、高い人気を誇り続けている様です。
この様にフィットネスは、より多くの方々の日常生活に取り入れやすい形態に大きく変化してきていて、ピラティスもその中心的な役割を果たしています。ピラティスは、ひょっとしたら日本の一部のスポーツクラブからは姿を消すことになるのかもしれませんが、世界的なトレンドの中では益々主流になってきています。ピラティスがフィットネスの全てで万能とは決して思いませんが、60年間の歴史を誇る、プロ選手に認められたプログラムとして、きちんと身につけておくと、健康維持をする上で絶対重宝するはずです。
ご参考までに、米国のフィットネストレンドを定期的に調査している代表的な機関は次の3つになります:
1) American College of Sports Medicine
http://www.acsm.org/
2) America's Authority on Fitness
http://www.acefitness.org/
3) IDEA Health & Fitnesss Association
http://www.ideafit.com/
ご興味ある方は、暇な時に覗いてみてください。