体脂肪を落とす

体脂肪を落とす (losing body fat)・・・・

本日も「ぴたトレ」ユーザーの質問に回答させて頂いたので、その内容をお知らせします。



【質問】

スポーツジムには一年ぐらい通っているのですが、上手くトレーニングができていないのか見た目も変わらず、また体脂肪もほとんど変化しません。週に数回はトレーニングしているのですが。見た目と体脂肪を落とす有効的なトレーニング方法を教えて下さい。宜しくお願いします。



【回答】

ピラティスとセルフボディコンディショニングを指導しているSTAN(スタン)です。


何事でも継続は必ず力になるので、一年もスポーツジム通いをされているのは本当に素晴らしいことです!!


体脂肪を落とし、メリハリボディを作りたいとの事ですので、少しでもご参考になればと、私が個人的にも心がけていることを共有させていただきます。


スポーツジム、公園、自宅などで行うトレーニングは基本、セルフトレーニングが殆どだと思います。そこでまず重要なのは、石垣清香先生もコメントされている様に、気軽に相談でき、定期的に身体の状態を見てくれるコーチを見つける事です。コーチと一緒に、取り組んだことをレビューすれば、一人では気付かない「良い兆し」に気づくことがあります。


2番目のポイントは、体重が減らないことを悲観しないこと。人間の身体は加齢と共に、毎年確実に「エネルギーの消費=代謝」が減ります。何もしないとOUTPUTは必ず減り、INPUTが同じであれば、太ってしまいます。希望のレベルに達していないとしても、OUTPUTが維持できているという事は、トレーニングの一定の効果は出ている証拠です。



3番目には、毎週必ず、同じ曜日の同じ時間に、定点観測する様にしてみてください。体重や体脂肪は、身体のリズムで結構変動します。その変動要素を最低限にし、身体の状態をモニタリングすることは、減量や体脂肪を減らす意識を持ち続ける上で、とても重要です。


4番目には、上記に述べたモニタリングをもとに、一週間単位でINPUTとOUTPUTのレビューをしてみると良いです。健康づくりやプロポーションづくりは、命がある限り永遠に続くマラソンです。来る日も来る日も、ストイックな生活を送ることは、一般の人にはとても困難です。少なくとも、私には無理です。一週間単位で意識すれば、例えば、今週大好きなスイーツを食べ過ぎて、少し体重が増えてしまったら、来週は歩く量を増やして調整していく様な、そんなイメージでOKではないでしょうか。


最後は、「OUTPUT=消費エネルギー」に関し、正しい理解をもつこと。消費エネルギーを構成するのは、「活動代謝」と「基礎代謝」。実は運動による「活動代謝」より、普段の生活で消費する「基礎代謝」の方が多く、全体の7割を占めています。つまり苦しい運動をするより、日々の生活の質を高める事が出来れば、それの方がOUTPUTを増やしやすいという考えが成り立ちます。


レーニングでは、汗を沢山かくことより、普段使えていない細かい筋肉をどうしたら刺激でき、結果筋肉量を増やすことができるか。これを考えて、トレーニングの内容を見直してみてください。使える筋肉が増え、筋肉量が増加すれば、日常生活の基礎代謝量は徐々に増え、無理な運動はしなくてもOUTPUTは増えます。


身体のトレーニングは、スポーツジムで過ごしている時間だけのものではありません。呼吸にはじまり、日常生活の当たり前の動きの中で、ちょっとした工夫の積み重ねれば、すべてがトレーニングになると言えます。


色々試してみて、ぜひ感想をまた聞かせてくださいね。